爆笑問題の背の高い方と政治の話をしている。
「今の日本は全体が右傾化してるんです。日本のサッカーとか野球なんかでも、外国を負かしてみんな喜ぶでしょ。それもみんなナショナリズムなんですよ。」
と、田原氏。例のごとく、べらべらと話し出した。すると、テレビを見ていたこの家の大学生の次男が、
「スポーツにおける自国の応援と政治的なナショナリズムを同一に考えるのは、ややおかしい。」
と、言い出す。我輩は、この家の次男が久しぶりに口を開いたので、耳をでかでかにした次第である。
「何でだ? スポーツも一緒だ。戦争になると、みんな相手の国を負かして喜ぶんだ。一緒だ。田原総一郎が言ってることは正しいぞ。」
と、この家の父親たるトウヘンボクが、口をはさむ。
「スポーツで自分の国を応援した人が、戦争においてもナショナリズムに陥るなんていう法則はないよ。直感的なものに過ぎないよ。そもそも、スポーツにおける勝負は、お互いの選手が公平なルールに則って正々堂々とやるわけで、確かに相手国を負かすという点で戦争の場合と共通点はあるかもしれないけど、次元が全く違うよ。」
「そうか?」
と、トウヘンボク。
「そう。それに、スポーツの場合、負けた相手にも拍手を送る場合だってあるでしょう。ナショナリズムというのは排他性に本質があるんですよ。相手の健闘をたたえるために拍手を送るのは、相手の国のことも受け入れているってことでしょう。一部のフーリガンみたいなのは、どこの国にも少しはいるんです。ああいうのを見たりして、ナショナリズム、ナショナリズムというのは少し過敏すぎるんじゃないのかな。」
と、次男。
「そうか? そうかもな。」と、トウヘンボク。田原氏が正しいと言っていた先程の己の主張は、まるでなかったようでありました、、、。(続く)


次男のように自分の意見がしっかり
言える人になりたい。