2006年01月30日

健康食、、、

 この家の父親は、よく、

 「体に悪いものを食うな。」

 と、声を荒くして言う。この家のぐうたら母親が、お菓子や甘いものを食べていると、

 「おい、間食するな。甘いものは体に良くない。虫歯になる。」

 と、ぶつぶつと文句を言う。「焼肉食いたい。」と言う高校生の三男にも、

 「肉は体に良くない。魚を食え。」

 と、注意する。

 また、「白米よりも玄米の方が、本当はいいんだけどな。」とぐうたら母親に注文を付けているときもあった。実際、一時期、この家のご飯が玄米になったときもあった。そのときは、長男や次女が、「白いご飯が食いたい。」などという戦中の子供のようなことを言って文句をいうので、廃止になった次第である。

 こういう言動から考えると、この家の父親は頗る健康食品を口にしているのであろう、と我々は父親のその健康に対する果てしない熱意に深く感心するのである。

 しかし、この家の父親は、人にはしつこいほど文句をいうくせに、自分は、添加物のたくさん入った漬物なんかを旨そうにして食っているのである。

 健康食などと口をすっぱくして言うならば、ガンの原因となるとか言われている添加物の食品など控えておくのが論理的に自然な流れである。

 どうやら自分の嫌いなケーキや団子などの甘いものは、健康に良くないから許せぬとしながら、自分の好きなものは、こっそりと頂こうという卑怯かつ姑息な考えを抱いていると思われる。

 こういう輩に限って、学校の授業などでは、「卑怯な真似をすることは、人間として最も卑しいことだ。」などと生徒に向かって説教しているのであろう、、、。

 が、昔は教師と言えば、生徒の尊敬の念を受けていたかもしれぬが、現代の教師は、そうではないらしい。

 自業自得、、、。(終)


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(謝)忙しいため中々更新できませんでした、、、。
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2006年01月25日

この家の家族、ホリエモン氏について語る

 夜、この家の父親がニュースを見ながら、

 「ホリエモンもあんなに堂々とテレビに出ながら、裏で悪いことしてたんだもんなあ。」

 と、言っていた。

 ホリエモン氏のことは我輩もよく耳にするゆえ、よく知っている。IT企業の寵児と騒がれていたホリエモン氏のライブドアが強制捜査された時は、猫族の間でも話題になったくらいである。

 ふらふらしている長男も、父親と一緒になって、

 「あいつにはいい薬だ。これで、少しは弱者の気持ちも分かるようになるだろう。」

 など、と言っている。

 「しかし、ホリエモンというのは、何なんだ? 確かにずる賢そうだが、証券取引法に違反することがそんなに悪いことだとも思ってなかったんじゃないか? 悪いことをしているという自覚があったら、あんなにテレビでへらへらしてないだろう、普通は。」

 と、父親。

 「善悪の付かない子供みたいに言うなよ。ばれないと思って隠れてやってたに決まってるだろ。」

 と、長男。そして、大学生の次男に「お前はどうなんだ? 偉大な善治様の見解はさあ。」とにやにやしながら尋ねる。次男は、苛々しているようで、長男を無視している。次男は、最近、何故か機嫌が悪いのである。この家の家族の中でも、気兼ねなく次男に話し掛けられるのは、長男くらいである。

 「おい、無視すんなよ。」

 と、長男がやや怒って言う。次男はそれでも無言のままである。

 「なんだよ、お前。お前は前、ホリエモンの発言を批判していたじゃねえか。」

 と、今度は声をやや穏やかにして、長男が言う。すると、次男は、ちっ、と舌打ちしてから、

 「堀江社長なんか、どうだっていいんだ! だけど、堀江社長の事件を聞いて盛んに話題にしている奴らは何なんだろうな!」

 と、叫んだ。

 「別に話題にしたっていいじゃねえか。トップニュースなんだから。」

 と、長男が返す。

 「トップニュース? ニュースなんて馬鹿馬鹿しい。堀江社長を逮捕して、それを報道して、それが正義だとでも思っているのか! 世間は、堀江社長の転落を、トップの座にいた堀江社長の転落を喜んでいるのさ! 世間は、人徳者の堕落を見て喜び、実力者の失敗を見て喜ぶんだ! 人の不幸を見て、自分の幸福を確認するわけだ、ちっ。そんな奴ら、みな逮捕だ! そんな奴らを逮捕することこそ正義なんだ! 」

 と、次男が声を上げる。

 「一つ、言っとくけどな、お前は堀江社長と言っているけど、もうあいつは社長じゃないぜ、ひひひ。」

 と、長男が笑って言う。次男は怒って、手に持っていた本を床に投げつけて、自分の部屋へ行ってしまった。

 我輩は、長男も短気だが、次男も短気なところがあると思った次第である。昨日も、次男は、一人で苛々していた。最近は父親のこともぐうたら母親のこともほとんど無視しているのである。

 我輩の思うに、堀江氏は、現代の生んだ若者の象徴的な存在である。戦後、米国資本主義の影響を多分に受けた日本の社会は、昔のような古い道徳の教えよりも、欧米流の損得に基づいた教えを重んじていなかっただろうか。例えば、信念などという言葉を時代遅れの言葉として軽蔑し、逆に、勝利こそすべてだとか、損をしたら負けなどという考えをモダンで格好良いものだと思っていなかっただろうか。

 そういう考えの支配するところでは、道徳的に悪いことでも勝てさえすればいい、といったマキャベリズムを是認する人間が生まれてもおかしくはないであろう。

 とすれば、堀江氏を生んだのも、その幾らかは時代の責任なのである。そういう社会を作り上げた一世代前の大人が、堀江氏を非難するとしたら、それは自分の責任を度外視したものの見方なのである。   

 我が猫族の間では、刑事罰を認定する範囲は、非常に広範囲に及ぶ。罪を犯した者だけでなく、罪を犯すような環境を作り上げた者も、罰せられるのである。

 それゆえ、もし堀江氏の事件を我が猫族の間で裁判したならば、恐らく、米国民主主義を主導した多くの人間が罰せられるのである。   (終)

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2006年01月24日

邯鄲の夢

 冬が終わり、春が来て、夏が来て、秋が来て、また冬が来る。

 そうして、一年経って、二年経って、五年経って、十年経って。

 短い生なのである。邯鄲の夢、邯鄲の枕、、、、。(終)

 
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2006年01月23日

鍋料理での出来事

 今日、この家の家族は、鍋料理を食べていた。

 普段は台所のテーブルで飯にありつくのであるが、今日は、こたつの上のテーブルで食べていた。鍋の中からぐつぐつといい音と匂いが漂ってくるゆえ、我輩や飼犬のジョン氏も鼻をくんくんさせながら、様子を見ていた。

 我輩もジョン氏もこういうときにテーブルの方に近付くと、この家の父親に頭をごつんと叩かれることを承知している。それゆえ、高校生の三男や中学生の次女などが分け前をくれることを期待しながら、少し離れて待機していた次第である。

 すると、食べている最中に、この家の父親が、

 「何だこれ? 毛か?」

 と、不快感を露わにしながら、もぐもぐさせていた口から一本の毛を取り出した。そして、取り出した毛を目を細くして見ながら、

 「何だこれ、犬の毛だ。」

 と、荒々しい声で言った。つまり、その毛はジョン氏の毛であった。冬は、ジョン氏は家の中にいるのである。ジョン氏の毛はふわふわしているゆえ、茶碗の中に入ってしまったのであろう。

 「だから、犬を家の中に入れるのには反対なんだ!」

 と、父親が怒って言う。そして、絨毯の上に顔を近付けて、「絨毯の上も犬の毛だらけだぞ。」と怒っている。

 そういう父親の姿を見て、大学卒業後も定職に着かずふらふらしている長男が、「汚ったねえ、犬の毛食った。」などと言ってげらげら笑っている。

 その長男の嘲笑に腹が立ったのであろう、父親が、「犬を後で外に出すからな!」と語気を強くして言った。

 「駄目、可哀想じゃん!」

 と、次女が反対する。

 「何が可哀想だ! もともと犬は外で飼うものなんだ。」

 と、父親が苛立つ。

 「外は寒いんだから。寒いよりあったかい方がジョンだっていいじゃないの。」

 と、ぐうたら母親が父親を攻撃する。

 「もともと、お前がちゃんと掃除してないから家中、犬猫の毛だらけなんだ。」

 と、父親。そして、ジョン氏の方を向いて、「ほら見ろ、この犬の顔。自分も人間だと思ってる顔だ。」と言う。何を思っているのか分からぬが、ジョン氏はべろをだらりと垂らしながら父親の顔をじっと見ている。

 ジョン氏と後で話したところ、氏は、この家の父親に「ほら見ろ、この犬の顔。自分も人間だと思ってる顔だ。」と言われた時に、「おれを人間の顔だと言うが、お前の方こそ、犬面じゃねえか。」と、思ったそうである。

 なるほど、そう言われてみると、あの父親の顔を動物に例えると、犬であるような気がしてきた。実際、年も、犬年らしい。我輩もややジョン氏に同情したゆえ、このサイトの右側下方に「今日の一句」を詠んでおいた次第である。  (終)

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2006年01月22日

結婚相手

 夜、夕食を食べている時、この家の父親は、また一人でべらべらと話し始めた。

 「おい、理恵子、お前もそろそろ結婚のことを考える歳だぞ。」

 と、27歳の長女に向かって言う。

 「ほっといてよ。まだ結婚なんてしたくないの。」

 と、長女が文句を言う。この長女は、結婚すると自分の人生が終ると思っている。「結婚したらもうやりたいことできなくなる。」とよく口にしているのである。
 
 長女の機嫌を損ねさせてしまった父親は、今度は対象を変えて、長男に向かって、

 「陽一郎、お前だって、結婚のことをちゃんと考えなければいけないぞ。いい相手を見つけるためにはな、まず自分を磨かなきゃならん。それにはちゃんと定職についてだな、、、、。」

 と、話し出した。長男は、

 「わかってんだよ、そんなこと!」

 と、話を最後まで聞かず怒鳴る。

 「短気は損気。」

 と、次女が横から長男に言う。長男は怒りを堪えながら、がつがつと御飯を口に入れている。すると、父親がまた一人で語りだした。

 「結婚相手は、健康で明るく、よく躾けられていて、顔の良いのを見つけるんだぞ。馬鹿では困るが、育児、料理がしっかりできること。顔は、美人というよりも良い顔がいいんだ。あと、謙虚さと素直さも大事。大抵猫を被っているから見抜くことが必要だ。若いうちは中々見抜けないだろうが、よく見ておけ。女もそんな男がいないかと見ている。でも、男も女も良いのは少ない。しかしみなそれぞれ自分にあった相手を見つけるものだ。」

 と、こう言って、満足そうにみそ汁を吸っている。次男や三男は、聞いているのかどうかわからぬくらい無反応である。 

 飼犬のジョン氏はくつくつと笑っている。

 我輩も、この父親が最後に、「みなそれぞれ自分にあった相手を見つけるものだ。」と言った時には、思わずにゃにゃにゃと笑ってしまった次第である。何故と云うに、このような立派な結婚観を有しているこの父親の結婚した相手が、そこにどっかりと腰を下ろしているぐうたら母親だからである。ぐうたらと結婚しておいて、よくあんなこと言えたものである。   (終)

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おかげさまで、人気ブログの上位になりました。今まで読んで下さった方、誠にありがとうございました。
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2006年01月21日

雪が降る

 今日の朝、起きると、窓の外が白かった。雪が降ったのである。

 この家のぐうたら母親が、朝から大声で「雪が降ったよ! 見てごらん!」と連呼していた。心地よく眠っていた我輩も、その声がうるさくて眠りから覚めた次第である。

 中学生の次女なんぞは、普段の休日は中々起きないくせに、今日はぐうたら母親の声に反応したのであろうか、むっくりと起きてきて「ほんとだ、雪だ。超積もってるじゃん。」などとうれしそうであった。

 我輩は、近所の風景をデジカメで撮ってみた。

 DSCN0199.JPG

 我輩の足の裏が凍りつきそうなほど冷たかったのであるが、冬でも草履などで過ごした昔の日本人のことを思い出し、彼らに負けまいと思って我慢した。

 どうでもよい話かもしれぬが、我輩にとって雪の利点と言えば、忍者の如き姿隠しの技ができることである。何故と云うに、我輩の毛の色は白色であるから、地面に積もった白い雪に紛れれば、我輩の存在を簡単にカモフラージュできるのである。もし雪の上でじっとしているならば、誰も我輩の存在に気付かぬはずである。それゆえ、この家の父親などに奇襲を仕掛けるにはもってこいなのである。

イメージ 1.jpg
 
 これは、この家の次女などが作ったのであろう。

 そもそも、これは何なのだろうか? 耳がついているのであるから、何らかの動物を想定して作られたことは間違いない。が、我が猫族と言い切るには、何か足りない。口元に長い髭でも加えてあれば、かろうじて猫と断じることも可能であろうが、このままでは、犬族のような気もするし、リス族とも言えなくもない。

 もし上の雪だるまが猫の雪だるまだったならば、散歩している犬族の小便なぞを引っ掛けられぬよう願うばかりである。   (終)

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2006年01月20日

二枚の写真

 そういえば、以前に撮影した写真を載せておきたい。

 DSCN0180.JPG

 ウルトラマンという遠い星雲から来た宇宙人である。氏は、我輩の住み付いている家の最寄駅付近に立っておられた。こんな所で中途半端なガッツポーズをとりながら佇んでいるとは、余程暇なのであろう。

 氏に比べたら、我が猫族の何と生き生きとしたことか。

DSCN0094.JPG

 これは、去年の12月に仙台へ旅立った時に見つけて撮ったものである。デジカメを持って歩いていた我輩の姿とそっくりであったので、記念に撮影したものである。ウルトラマン氏よりスマートではないけれども、我が猫族の威風堂々とした態度を余すところなく露呈しているのである。

 今日は、寒い、、、。この家の家族の足が邪魔であるが、こたつへ入ろうか、、、。   (終)

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2006年01月19日

ふかわりょう氏について

 我輩は、2006年1月15日の記事で、「ジェネジャン」に参加していた人間で、ペテロという作家と口論していた人間のことを、「河童のような変な頭をした人間」と表現した。というのも、名前を知らなかったのである。

 が、後で調べたところ、その人間の名前は、ふかわりょうというタレントであった。

 無論、我輩がふかわ氏を「河童のような変な頭をした人間」と評したからといって、名誉毀損になるわけでもないが、氏の名前を知ったからには、今後はきちんと、ふかわ氏と書くつもりである。

 しかし、我輩の疑問は、ふかわ氏は、何故あのような河童のような頭をしているのであろう、ということである。何が楽しくて、河童の真似をしているのであろうか? もしや、本物の河童ではあるまいな? そもそも誰も直接に河童を見たことはないのであるから、ふかわ氏が河童でないと誰が断言できよう、、、と、こういう疑問が我輩の頭の中で一気に噴出するのである。

 この謎を解明するためには、ふかわ氏を24時間監視する必要があるだろう。なぜなら、もしふかわ氏が本物の河童ならば、恐らく一日の何度かは隠れて自分の頭の上に水を注いでいるだろうし、日中に何時間も外へ出ていれば、頭の皿が乾いて苦しくて倒れるであろうから、彼が河童かどうか確認できよう。

 が、一人の人間を24時間監視することなど、体力的にも辛いであろうし、そもそも無理な話なのである。例えば、ふかわ氏がトイレに行きたいと言い出したら、それを止める権利は誰にもないし、本当にトイレに行きたかった場合にそれを強制的に阻止したら、氏がお漏らししてしまうであろう。

 それに、氏にお漏らしされてまで、氏が河童かどうか確かめてやりたいと思う人間も多くはいないと思われる。

 こうして、我輩は、いや我々は、ふかわ氏に関する謎を解明できない悔しさに甘んじることとなるのである。が、もし本当にふかわ氏が河童だったならば、我々は、逆に、ふかわ氏の人間に勝るとも劣らぬ頭脳、人間に勝るとも劣らぬ豊かな感情などに、敬服せねばならぬであろう、、、。(終)

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(注)おかげさまで、ブログの順位もアップしてきました。今まで読んでくれた皆様、誠にありがとうございました。
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2006年01月18日

この家の夜の一コマ

 この家の長女と次女は、夜、ずっと二人でパソコンの前に並んで座っている。

 例の室井佑月氏のブログを隅々まで熟読しているようである。どうやら、佑月氏の書いた記事のみならず、佑月氏のブログにトラックバックされた記事もすべて読んでいるようである。

 「自殺関係のトラックバックが多いね。」

 と、長女が言っている。

 「お姉ちゃん、読むの早い。」

 と、次女が文句を言う。長女の読むペースについていけないのだろう、勝手にマウスを動かしている長女に不満のようである。しばらくして、

 「佑月さんって面白いよね?」

 と、次女。

 「そうだね。ついつい記事読んじゃうね。」

 と、長女。 

 「佑月さんってきれいだよね?」

 と、再び、次女が言う。

 「だって、女優もレースクイーンもやってたんだよ。私、この着物着てる写真、好き。」

 と、長女。すると、近くにいた長男が、突然、次女に向かって、

 「お前の好きなニノはもういいのか?」

 と、声を上げる。

 「は? それとこれとは関係ないじゃん。」

 と、次女が剥きになる

 「あんなのほっときな。」

 と、長女。振り向きもせずに言った。この言葉に腹が立ったのであろう、短気な長男は舌打ちして飲んでいたコップをテーブルの上にがちゃんと置いた。

 「短気は損気。」

 と、ぐうたら母親がコタツに寝たままの姿勢で言う。我輩は、短気な長男にそんなことを言っても、ますます機嫌が悪くなるだけである、と思ったが、案の定、長男は、テーブルの椅子を蹴って二階へ行ってしまった。

 この家の父親は、周囲を気にせず、林檎の絵を描いている。また林檎の絵かと思うと、うんざりする。どうせ描くのなら、そろそろ蜜柑などに変えて欲しいと思うのであるが、林檎の絵ばかり描いている。

 三男は、コタツで寝ている。

 次男は、相変わらず自分の部屋に閉じこもっている。例の自殺についてでも考え込んでいるのだろうか、、、。

 ジェネジャンというテレビを鑑賞して以来、「自殺」という言葉をよく見聞きするが、我が猫族には、「自殺」というテーマはあまり関係ないのである。最も関心の高いテーマは、今日の飯なのである。

 それにしても、この家のぐうたら母親は、我輩に毎日キャットフードばかり食わせる。今日もキャットフード、昨日もキャットフード、いい加減にしてくれと言いたい、、、。   (終)

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2006年01月17日

深く御礼申し上げます

 今日の夕方、この家の長女と次女が何やらキャアキャアと騒いでいる。

 何と作家の室井佑月氏のブログ(1月16日記事)で、この家の次女のことが触れられていたのである。『我輩とて猫である』の1月15日の記事「自殺について」を読んでくれた佑月氏が、記事内における次女の発言に言及しているのである。

 【室井佑月氏のブログ(1月16日記事)】

 「ほらほら! 佑月さんだよ、佑月さん!」

 と、長女と次女が騒ぐ。飛び跳ねているといった方が適切かも知れぬ。つまり、完全に感激している。

 「佑月さんが、史折の考えと似てるんだって!」

 と、次女が大喜びしている。佑月氏は、次女の考えと似てるとまでは言っていないような気がするが、次女はそう錯覚して歓喜している。長女や次女のはしゃぐ声を聞いて、他の家族も集まってくる。

 「お、すげえ、マジだ!」
 
 と、長男が驚く。普段はあまり感情的でない次男も、

 「おれの考えには賛同しなかったのかな?」

 などと、うれしそうに言う。三男も、次女に向かって、

 「学校で自慢しろ。」

 と、言う。

 この家の母親も「どれどれ、見せて、見せて。」と言いながら、パソコンの方へずかずかと分け入って来る。そして、「おおっ!」と鼻息荒く叫ぶ。そして、「ブログの交流ってすごいねえ。芸能人があんたのことに触れるんだから。」とひどく驚いた様子でいる。

 我輩も猫とはいえ、人間界の著名人に我輩の記事を取り上げてもらえたことは、率直に言って、喜ばしいことなのである。なぜなら、著名人の宣伝力によってこのブログに対するアクセス数も増加し、それにより読者の獲得につながり、我が猫族の意見も多くの人間に知られることとなり、結果、動物愛護の法整備強化、猫の保健所送りの撤廃等の実現へ大きく前進するであろうと期待されるからである。

 であるから、まず、我輩のブログを取り上げて下さった眉目秀麗なる女性作家、室井佑月氏に対して、我が猫族を代表して深く御礼申し上げる次第なのである。  (終)

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2006年01月16日

元気が出る方法

 今日、この家の母親は、元気のない高校生の三男に対して、

 「気分転換も必要だよ。あと、おいしいものを食べると元気が出る。」

 と、言った。三男は、

 「おいしいものを食べて元気が出るのは、自分だろ。」

 と、独り言のように呟いた。

 母親は、

 「図星じゃ! あっはっは!」

 と、笑い出した。

 くだらない。今日は眠いので、寝ることにする。おやすみ、、、。   (終)
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2006年01月15日

自殺について

 昨日の夜、OLの長女と大学生の次男、そして中学生の次女が、テレビを見ていた。

 ジェネジャンとかいう番組であった。我輩も他にすることがなかったから、一緒になって見ていた。

 我輩が画面を覗くと、自殺について芸能人らが討論していた。自殺したいと言う27歳の男子や二十歳そこらの女子が、他の参加者と意見を交換していた。

 27歳の男子は、恋愛にも仕事にも上手くいかず、集団自殺をネットで募集するなど、本格的な自殺願望者であった。二十歳の女子も、「自分の顔も嫌い、声も嫌い、仕草も嫌い。」とか「何故か悲しいの。」とか言っていた。

 が、そういう二人も、ガンで余命2年と宣告された人が必死で残りの人生を生きたVTRを見て、少しは、気持ちも穏やかになったようであった。最初は、自殺、自殺、と言っていたのが、VTR後には、「その人のことを考えると、その人の分まで生きなきゃいけないのかな、とは思った。」とか、「もう一度、人生について考え直してみたい。」とか言っていた。

 我輩の印象的だった発言は、まちゃまちゃという緑色の髪をした奇怪な容姿をした女子の発言である。何と云おうか、まるで閻魔大王の子分のような、あるいは、出家しそこなった女坊主のような、そんな感じの女子であったが、ちゃんと話せる子がいないと言って嘆く自殺願望を持った女子に対して、

「おれの友達にねえ、自殺した子がいたんだよな。その子は友達がいない、いない、って言ってたんだけどさあ。それで自殺しちゃったんだよねえ。で、おれもその子の葬式に行ったんだけど、その葬式には、いっぱい友達が来てたんだよな。そしてみんなわあわあ泣いてたんだよな。おれはその姿を見せてやりたかったよ、その自殺した子に。こんなにいっぱい泣いてくれる友達がいるってことを。おれはそれを見せてやれなかったのが悔しくてさ。」

 と、言い聞かせていた。いいことを言った。我輩は、非常に説得的な心のこもった話に深く頷いた次第である。

 また、宇梶という男子の存在も印象的だった。ペテロという一風変わった血の気の多い作家と河童のような変な頭をした人間が喧嘩をしたときの仲裁の仕方が非常に上手かったと思う。

 彼は昔、暴走族のリーダーだったらしいが、中々できた男子であると思った。

 また、司会者の堂本光一という男子も、自殺願望を持つ二人に、「ぼくらも二人が死んだら、絶対嫌だし、悲しいし、絶対自殺して欲しくない。」と言っていたが、この言葉が、当の二人の心に最も響いたのではないか、と思う。どんな説教よりも、「君に死んで欲しくはない。」「君が死んだら悲しい。」と言ってやるのが胸に響くような気がするからである。

 自殺してしまう人の多くは、恐らく、こうした言葉を掛けてくれる人がいないのではないか、、。

 ところで、テレビを見ていた長女は、「自殺しちゃ駄目だよ。」、と次男と次女に言う。すると、次男は、
 
 「自殺はある特定の人間には認められるさ。」

 と、言い出だした。我輩は、ぎくりとした。やはり次男は不気味な人間である。長女は、「え? あんた何言ってるの?」と少々怒ったように聞き返す。すると、次男は、

 「確かに自殺とか、生きるとか死ぬとか、簡単に軽々しく口に出すものじゃない。しかし、中には自殺のみが最後の希望となる人間もいるだろう。地上のすべてに絶望した人間さ! そういう人間なら自殺が許されるばかりか、むしろ自殺が至高の価値として認められるんだ!」

 と、抑揚のある口調で口走った。長女は、

 「何、大した気しちゃって。自殺は理屈じゃないの。」

 と、文句を言う。二人の会話を聞いていた次女は、

 「光一君も自殺しないでって言ってたでしょ?」

 と、次男を説教する。光一氏が言うからには、それが正しいんだと言わんばかりである。

 次男は、

 「僕なら、自殺したいという人間の話を聞いて、その人が自殺してもよい人間かどうか一人一人確かめてやるね。この人なら自殺してもいいだろう、と思った人には自殺の切符でも上げるさ。」

 と、ぎろりと長女の顔を見て言った。長女は、「ふざけないで。馬鹿!」と叱責した。

 我輩の思うに、次男が一人一人話を聞いて自殺の切符を発行するなどと言っているのには、辟易した次第である。日本国の自殺者は年間3万人以上もいるらしい。彼らの話を一人一人聞くなど到底無理な話である。そもそも、自殺の切符を発行するなどという権利が一体誰にあると言うのだろう。我が猫族にも、そんなことのできる猫はいないし、ましてや、この次男にないのは火を見るよりも明らかである。   (終)

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2006年01月14日

雨の日、、、

 今日は、雨である。

 「たまには、雨の日に傘もささずに思いっきり濡れてみろ。気持ちいいぞ。」

 と、以前、この家の父親が言っているのを聞いたことがある。が、この家の父親がずぶ濡れになった姿などは、さぞ惨めだろうと思う。かの天然パアマが額にべったりとくっ付いているという醜態が容易に想像できる。

 本人は、ひょっとすると雨に濡れた自分の髪にうっとりしているのかもしれないが、周囲の感性はそうしたこの父親のナルシシズムを許容しないであろう。

 この家の母親も、日々節約、節約、などと言っているなら、「そんな雨に濡れている暇があったら、ついでにその雨で頭でも洗え。」とこの父親に言えばよいのに、、、。   (終)

 
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2006年01月13日

林檎の絵

 この家の父親は相変わらず、林檎の絵を書いている。

DSCN0174.JPG

 この父親の絵が上手いのか下手なのかはよく分からぬけれども、とりあえず、我輩のデジカメで一枚撮影してみた。

 この父親は、林檎のどこにそんなに惹かれるのであろうか。我輩の観察するところによると、林檎よりは蜜柑の方をよく食べている。蜜柑の方が好きなら蜜柑の絵を描けばよいものを、と疑問に思うのであるが、この家の父親は何故か林檎の絵ばかり描く。

 一度我輩を描こうとしたこともあったらしいが、我輩はこの父親にじっと見られているのが気持ち悪かったから、すぐその場を離れた。

 我輩は、この家の父親が鏡を見ながら自分の顔を描いているところも見たことがある。我輩は、今度父親の顔の描かれた絵を見つけたら、その絵に猫の髭でも付け加えてやるつもりである。いや、猫の髭は勿体無い。豚の鼻にしようか、、、。   (終)

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2006年01月12日

回転寿司へ行く

 昨日の夜、この家の家族は夕食を外で食べた。

 回転寿司の店へ行くと言っていた。我輩、寿司は知っているが、回転寿司とは何だろうと甚だ疑問に思ったので、こっそり車に忍び込んで付いて行った。

 店に入ると、何やらベルトコンベアーのようなものの上に寿司が乗せられ、ぐるぐる回っている。回転寿司とはこのことか、と合点がいった次第である。

 この家の家族は、二手に分かれてテーブルに座っている。一方のテーブルには、ぐうたら母親と長女、次女が座り、もう一方のテーブルには、父親、長男、次男、三男が座っている。どうやら性別で分かれたようである。別に、家族内においてまで、小学生の遠足のように男女別のグループを作らなくてもよい気もするが、幼児の頃に学んだ男女別という分類が体中に染み込んでいるのであろう。

 ぐうたら母親の方のテーブルには、色々の寿司が並んでいて、みなであれが旨いとか、これが旨いとか言いながら、旨そうに口に運んでいる。ぐうたら母親が次女に「そんなに醤油をつけないの。高血圧になるから。」などと注意している。

 父親の方のテーブルには、ほとんど一種類の寿司ばかり並んでいる。「焼きトロサーモン、食う人?」と、長男が言うと、他の者が一斉にうんうんと頷く。すると、長男は、「じゃあ、とりあえず6個くらい注文するか」と言ってボタンを押す。それで、みなで「焼きトロサーモン、旨いな。」と言ってそればかり注文している。

 見ていたら、我輩も少々味見してみたくなった。であるから、人間の少ない角の方へ移動して、流れてくる寿司を待ち構えた。すると、向こうから赤い魚の乗った寿司が我輩の所へ近づいてきた。遠くから傍観していた時はそうは感じなかったが、次第に接近してくる寿司は、結構なスピードであった。少なくともゆっくりとむしゃむしゃと頂戴している暇はないだろう。それゆえ、我輩は、まず練習として、流れてきた寿司を舐めてみようと思った。最初から寿司を捕らえるのは難しいと感じたのである。

 そんなことを考えていると、もうさっきの寿司は目の前まで来ていた。少々不意を付かれたが、我輩は、舌を出してぺろりと舐めた。

 味は中々であった。舐めるだけでなく食ってしまえば良かった、と頗る後悔した次第である。練習などと言って、最初から食おうと決めなかった我輩自身に腹が立った。

 そんな反省と後悔の入り混じった気持ちで、我輩の舐めた寿司の行方を目で追っていると、不意に我輩のいた場所からやや離れた場所にいた中年のサラリーマン風の人間が、その寿司を取ってぺろりと食った。

 「やられた。」と我輩は思ったのであるが、悔しがっている暇もなく、また向こうから寿司が流れてきた。今度は色の白い魚の乗った寿司である。

 今度は、我輩は、その目的の寿司をじっと見つめながら待ち構えた。そして、目の前まで来た寿司に「にゃっ」と勢いよくかぶりついた。が、捕らえることができたのは、寿司の上にのっていた白い魚だけであった。イカであろうか、中々噛み切ることができないが、味は中々なのである。寿司の米の部分まで捉えることはできなかったが、旨い魚を頂くことができたので、とりあえず半分は成功である。

 米だけと成り果てた寿司は、無情にも、そのまま向こうへ流れていった。我輩は、今度こそと思って寿司の流れてくるのを待ち構えていると、向こうから我輩の大好物であるウナギがやってくる。

 我輩は居ても立ってもいられず、ウナギの寿司が来るや否や、ベルトコンベアーの上に飛び乗って、むしゃむしゃと頂いた。ベルトコンベアーの上に乗った我輩の体は、他の寿司と一緒に回り始めたが、我輩はウナギを食えた幸福感と何もせずとも自分の体が動いているという楽しさから、ベルトコンベアーに乗って一周してみようと決めた。

 我輩の体はずんずんと前へ行く。寿司と一緒に流れているというのは少々不快であるが、ここから見える景色や自動的に運ばれていく心地良さを総合すると、非常に愉快である。

 中年のサラリーマン風の男子は、我輩の姿を見るなり、「ぎゃあっ。」と驚いて、後ろに吹っ飛んだ。まさか、寿司と一緒に猫が並んでいようとは夢にも思わなかったのであろう。そう思うと、またしても非常に愉快であった。

 我輩は、一周しようと思ったけれども、この家の家族のテーブルに差し掛かる前に飛び降りた。無論、この家族の前を通っても、恐らく夢中で寿司を食っていて我輩の姿に気付かないか、我輩の姿を見ても自分の家の猫だとは気付かないであろうから、恐れる必要はない。しかし、この家の家族のテーブルを過ぎると、調理人らの方へ行ってしまうので、我輩はそれを恐れたのである。我輩の姿を見て「おのれ、せっかく作った寿司が台無しになるじゃねえか!」と包丁を振りかざしてくる調理人もいないとも限らぬ。

 我輩の聞くところによると、調理人は生き物は何でも調理すると言う。包丁裁きが得意などと言って、生き物を八つ裂きにして得意がっている連中である。

 旨い魚を頂戴してことであるし、今日は満足であった。   (終)

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2006年01月11日

この家の次女の部屋

 この家の中学生の次女が学校へ行っていないときに、次女の部屋に入ってみた。無論、いるときに入ってもいいのであるが、いないときに入ったほうが何かスリルがあって楽しいのである。

 机の上には、次女がいつもニノ、ニノと騒いでいるタレントの写真が置いてある。壁にもニノ氏のポスターでかでかと貼られている。

 本棚には、教科書や参考書を退けて漫画が並んでいる。左からタイトルを読み上げてみると、「花より男子」、「ワンピース」、「NANA」、「ドラゴン桜」、「ブラックジャック」、、。

 テストと思われるプリント類を発見したので、拝見してみたら、70点前後の答案が沢山出てきた。去年の中間テストのようである。一番悪かったのは、理科で58点である。最も良かったのが、英語で82点である。英語は、この家の長女に言われて、毎日NHKの英語のラジオを聞いているから、少しはできるようである。

 床には、服が脱ぎっぱなしになっている。いつもこの家の次女は、自分の服に我輩の毛がついていると言って怒るのであるが、我輩とて、服が脱ぎっぱなしにしてあるからそこへよいしょと腰を下ろすのである。しっかりとタンスにしまったり、ハンガーでかけたりしてあれば、我輩の毛などつかぬのである。ゆえに自業自得と言わなければならぬのである。
 
 我輩は、次女が次女自身の非を我輩のせいにしている仕返しとして、次女の脱ぎっぱなしの服に思い切り頭をぐりぐりと押し付けてやった、、、。   (終)

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2006年01月10日

ビーズ一家の恐怖

 この家の母親は、最近、ビーズ作りに熱中している。

 「何もしないで家にずっといるのも、あれだし、、、。」

 などと言ってビーズを作っている。そして、作ったビーズを近くの店に置いてもらっている。何個か売れたらしい。売れてやる気が出てきたのか、ますますビーズを作り出した。そしてついには、ビーズの資格とやらも取得したようである。

 部屋はビーズの道具で溢れている。百円ショップで購入したA4版くらいの箱を何段も何段も積み重ねてそこにビーズを入れているのであるが、最近、その箱が2箇所、3箇所と増えていった。因みに、絨毯の上には、ビーズの粒があちこちに落ちていて、我輩にとっては地雷の如きである。何故というに、この前、うっかり落ちているビーズを足で踏んで少々痛い思いをしたからである。

 それでも、我輩が最も嫌なことは、この母親の作ったビーズをみなで体に付けていることである。

 この前、この家の家族がどこかへ出かけた時などは、ひどかった。恐らく、この家族を人目見た者がいたならば、その尋常でない外見にぎくりとしたに違いないのである。

 特にひどいのは、やはりこの母親である。左右の合計10本の指の半分以上に、ビーズで作った指輪をはめている。そして、左右の腕にもビーズのブレスレットをはめている。首にはビーズのネックレス。「ゲルマニウムだから健康に良いんだよ。」等と言って、本人は一向に気にしていない。

 それどころか、「ゲルマニウムは血液の循環を良くするから、みんなの分も作って上げるからね。」と言って作ったブレスレットやネックレスを父親や長女、長男、次男、三男、次女に与えて、彼らも純情にも嫌がらずそれを付けているのである。無論、長女や次女は、一応女子であるから喜んで付けている。この家の父親や長男も案外喜んで付けている。お洒落だと思っているのであろう。次男と三男は外から見えないようにして付けている。

 つまるところ、度を越しているのである。この母親に至っては、ビーズを付けている人間というよりも、ビーズの化け物である。付けすぎである。因みに、この母親は足首にもビーズのブレスレットを付けているのである。以前、近所のNさんがこの家にお茶を飲みにきた時も、Nさんに自分の作ったビーズを披露しながら、突然履いていた靴下を脱いで、「ほら、足にも付けてるの。ゲルマニウムは血液の循環を良くするから。私、足が冷えるから。」と言ってあははと笑っている始末である。

 また、この前などは、中学生の次女が、我輩を無理矢理捕まえて、我輩の頭からビーズのネックレスを付けようした。我輩まで、化け物にするつもりらしい、、、。   (終)

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2006年01月09日

成人の日に思う

 今日は成人の日という祝日なのである。

 昨日、細木数子のテレビで、成人になる若者が沢山出ていたのであるが、細木数子の叱責や励ましを受けていたのである。

 それはともかくとして、成人式というのは、少々恐ろしい式典でもある。誤解を恐れずに言えば、成人が公式に暴れるのを許された日なのである。

 この家の長女の成人式などでは、壇上で成人になった抱負を述べている若者に対して、酒をぶっかけた不良青年たちがいたと聞く。

 この家の長男の成人式などでは、祝辞を述べている御老人に対して、罵声が飛んでいたと聞く。

 この家の次男は、成人式に行かなかったから、どんなだったかよく分からぬ。

 マスコミの伝える成人式を拝見すればするほど、人間族の若者というのは色々な毛の色や形をしているのである。茶色、赤、緑、黒、白、紫、金色、と我が猫族に勝るとも劣らぬ毛の多様性を有している。周囲の大人の人間の多くは、新種の動物でも見るように好奇の目で眺めている。

 ともかく、この様々な毛をした成人が将来を担っていくわけであるが、我輩としては、今後もっと動物愛護が強化され、捨て猫がいなくなり、恐怖の保健所送りもなくなり、我が猫族の権利がより保障されるように、人間社会を変えていって欲しいと願う次第である。   (終)

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2006年01月08日

代々木公園の散策

 今日は電車に乗って、代々木公園へ行ってみた。

 きれいな公園を歩いて新鮮な気分になろうと思ったのである。騒がしいあの家にいると、こういう気分転換も必要なのである。

DSCN0149.JPG 「秘密の花園」みたいなのである。


DSCN0150.JPG 可笑しな踊りをしていたのである。でも楽しそうであった。


DSCN0151.JPG 噴水がきれいなのである。安らぐのである。安らぐ〜、というCMなかったっけ、、?


DSCN0153.JPG 人間の男女。寒いゆえ寄り添っているのであろう。


DSCN0156.JPG 明治神宮の門の前を通ったので、一枚撮影。


 代々木公園は犬の散歩をする御老人、ダンスをしている若者、キャッチボールをしている親子、デート中のカップルで、寒いながらも少し活気があった。売店が幾つか出ていて、美味しそうなたこ焼の匂いがぷんぷん漂っていた、、、。ここで野良猫として暮らすのもいいかもしれない、、、。   (終)

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posted by 我輩 at 17:38| Comment(0) | TrackBack(1) | 旅行・散策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月07日

突然のケーキ

 昨日、近所の住人が、この家にケーキを沢山持ってきた。

 その理由は、その家の飼犬ロッキー氏が、この家の飼犬ジョン氏に噛み付いたことの御詫びだそうである。

 この家の母親は、ケーキが大好物であるから、

 「あらまあ、こんなに貰っちゃって悪いです。」

 などと相手に言いながらも、顔がほころんでいた。案の定、ロッキー氏の飼主が帰るや否や、

 「ほらほら、ケーキだ! すごい、すごい、さあ食べよっ!」

 と、大声ではしゃいで、他の家族を呼び集めていた。中学生の次女や高校生の三男は、その号令に素早く反応して、集合するや否や、「僕、これ。」とか、「史折、これがいい。」などとさっそくケーキの選別に取り掛かっている。この家の父親は、

 「間食はしないほうがいい、甘いものは虫歯になる。」
 
 と、一人で文句を言っている。この父親は甘いものが嫌いなのである。

 この家の母親は、ケーキを食べながら、

 「ジョンのおかげだね。」

 と、言う。ジョン氏は「ならば、俺にもケーキを食わせろ。」と、吠えていた。我輩も、当の被害者はジョン氏なのであるから、ジョン氏にはケーキを頂く権利があると思ったが、ジョン氏にケーキを捧げる様子は全くない。それどころか、

 「もう一度、ジョンが噛まれれば、またケーキをもらえるかな?」

 などと、母親が次女に言っている。

 身勝手な母親である。ケーキさえ食えれば己の飼犬などどうでもいいのであろうか、、、。が、こう疑問に思った瞬間、我輩の頭い恐ろしき予感が浮かんだ。もしや、ジョン氏の代わりに我輩がいけにえにされなるのではあるまいな、、、。

 人間の食い意地は、恐ろしいのである。  (終)
posted by 我輩 at 20:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする